今回は前回宮城アングラーズヴィレッジにもっていったアンバサダーが逆転してしまったので、修理していこうと思います。
逆転する理由
ベイトリールやスピニングリールでハンドルが逆転してしまう主な理由に、ワンウェイクラッチという部分の整備不良が挙げられます。ワンウェイクラッチという部品はハンドルが逆回転しないようにしている部分なのですが、様々な理由で逆転するようになってしまいます。
代表的な例でいえば、ワンウェイクラッチ部のオイル切れ、整備の際に下手にグリスアップしてしまう、などがあります。
直し方
直し方は、オイル切れの場合はオイルを、グリスアップされてしまっている場合はパーツクリーナーで余計なグリスを取り除き、オイルを塗布します。
私の場合は中古で買ったアンバサダーで、どのような状況か分からないため、とりあえず分解してみます。
手順
今回直すのはアブのアンバサダー4601C ガンナーになります。
リテーナーを取る
まずはハンドルについているリテーナーを取ります。キャップみたいなものです。プラスネジを取ってリテーナー本体を取ります。
Eリングと六角ナットを外す
リテーナーを取るとこのような感じになります。ここの六角を取る前に、Eリングというリングを取る必要があります。Eリングは取る専用の工具がありますが、私は持っていないのでマイナスドライバーを隙間に引っかけて取りました。勢い余って飛ばさないように注意が必要です。
スタードラグを外す
Eリングとナットを取るとこのような感じになります。ナットは10mmのレンチで取り外すことが出来ます。ナットを取ったらスタードラグを外します。こちらは手で回すだけで取ることが出来ます。
ワンウェイクラッチを掃除
開けてみたらなにかグリスみたいなものが変に混入している様でした。
取り外すのは少々面倒だったので、ここにパーツクリーナーをドバっとかけて洗いました。その後はダイワのリールオイルを注入します。多く入れすぎても逆転してしまうので、少量入れます。
後は元通りに組み直せば、終了です。
スプールのベアリングにひと手間
ついでなので、スプールのベアリングにひと手間かけてみようと思います。
使うのはレボリューションBBというケミカルです。
こちらは脱脂したベアリングに垂らして回転させることで、ドライベアリング化して回転をとてもスムーズにすることが出来ます。
スプールのベアリングは、遠心ブレーキ側に一つ、ギアが付いている側に一つ付いています。ギアが付いている側は、ギアを手でつまむと簡単に取れますので、そこから簡単にベアリングが取れます。
完成
という事で、逆転するアンバサダーが修理できました。
色々な状況で試してみましたが、今のところ逆転現象は起きていないので、成功です。
これからもこのアンバサダーをいろいろチューンしていこうと思います。
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